町田 藻映子

MACHIDA Moeko

profile

1989 愛知県生まれ
2013 京都市立芸術大学 美術学部 日本画専攻 卒業
2015 京都市立芸術大学大学院 美術研究科 修士課程絵画専攻 修了

〈 主な展覧会歴 〉

2014 アーティスト・イン・レジデンス「Feldstärke International 2014」
PACT Zollverein( ドイツ)、montévidéo( フランス)、京都芸術センター
2015 「京都市立芸術大学作品展」京都市美術館 [奨励賞]
舞踏家・佐藤野乃子とダンスユニットMoNoKoを結成。
ソロでもパフォーマンス、ダンサー活動を開始。
2016 個展「何時か何処か今の此処」ギャラリー知 (京都)
「〈コウノイエ〉プロジェクト 襖絵制作」熊野市神川町神上集落 (三重)
個展「遠いことと憧れ」Time Engineer’s Room( 東京)
2017 個展「Moeko Machida Solo Show」Marsiglione Arts Gallery( イタリア)

「鬼灯は明かりで、提灯の代わり」

顔料、岩絵の具、墨、膠、アルミ箔、麻紙

「大事なものは全て土の下に埋まっている」
明日香というのはそういう土地だと取材の初日に役場の職員の方がおっしゃられ、
それは今回の取材・制作において重要な位置を占めたように思う。

明日香村には、土葬をしていた頃の墓地がまだ残っているところがある。
既に綺麗に整備された墓地もあるが、私が訪れた地区ではどこも共通して、
遺骨は骨壷には収めず、直接土に埋めるとのことだった。
火葬になっても尚「土に還る」という感覚がそこにはあるような気がした。

お墓や葬儀について語る村の人々の姿勢には、静謐な悲しみの中に、
生き生きとした生活感があり
そのコントラストはとてもビビットで
死者の存在をどこか整然と受け止める、堂々とした身構えを感じさせる。

しかし同時に、確かに深い悲しみを抱えてもいる。
お墓にまつわる習慣には、生きている人の死者に対する不思議な距離感がある。

「命は大切だ」と
そんな当たり前のことを、本当の当たり前としてはっきり語ることが
難しいと感じるようになったのはいつからだったか。
私が、なのか。世の中が、なのか。そういうことはいっぱいある。

お墓の話題は嫌がられるものかと思いきや皆、意外にも生き生きと、
そして真摯に語り始め、更にそのような機会が持てたことを喜んでくださる。
そういう時間には、人の穏やかでまっすぐな優しさが確かにあり
その想いが広く地面に染み込んでいる気がした。
当たり前のことを、本当の当たり前にしていくために
誰かとお墓の話をし合うというのは決して悪くないなと思った。

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